日々雑感

アート情報を中心に、発信しています。その他、旅のレポートやブックレビューなど。

2018振り返り ベスト10

今年読んで印象的だった10冊。ジャンル不問順不同。 ○『真説 孫子 』 デレク・ユアン○『李英公問対』○『ティール組織』 フリデリック・ラルー○『チームが機能するとはどういうことか』エイミー・エドモンドソン○『採用と人事のセオリー』曽和利光○『広告革命…

ブックレビュー 『大戦略論』

大戦略論 ルイス・ギャディス 早川書房 冷戦史の専門家である著者が、同じく有名な歴史家であるポールケネディらとともにイエール大学で担当する講座「大戦略」を要約しつつ1冊の本にまとめたもの。

江戸の戯画展、北斎漫画など。

【江戸の戯画】 思いがけず素晴らしい企画展を観た。大阪市立美術館の「江戸の戯画」展、最終日に駆け込み。当初そんなに期待していなかったが、またもや無知を思い知らされた! 戯画とは、人や動物をユーモラスに描く技法で、18世紀の江戸で広まり、葛飾北…

阪急ギャラリー 春の院展など

懇意にしてくださっている方と、数年ぶりの再会。思いがけずアート談義に花が咲く。 帰り道、この界隈で好きなスペースの一つへ。タイミングよく、パワフルな企画展が開かれていた。閉店間際、かつ閉展間際。 強く目を惹く、個性的な作品ばかりだった。 隣の…

フェルメール 『小路』

図書館で調べ物をしていて、おもしろい絵に出会った。 この画家のことを調べていたわけではないのだが。 フェルメールの風景画といえば、デルフト眺望が有名であろうが、この小路は、立った二つの風景画のうちのもう一つ。 前者に比べると少し地味な作品なの…

東郷青児展 あべのハルカス美術館

これまであまり好きではなかった、東郷青児展を見た。 その日に、大阪市立美術館で日展を見たので、日展の帰りに二科展を見るという、やや皮肉交じりの遍歴になった。 行ってみて実に良かったと思った。 女性の観察を通じて彼の世界観と表現の旅を見ているよ…

ターナー 風景の詩

昔から大好きなターナー私の彼のイメージは、情緒的で、どこか日本的にも通じる精神性を持った風景画家、出会った。今回の展覧会では、その意を強めつつ、さらに幅広い彼の創作と、作品の精神性、そしてその変遷を見ることができた。

北斎の動物画について 北斎展@あべのハルカス美術館

もう師走も折り返し近く。今期は時間を縫って結構いろいろ観たものの、書く暇なく秋を送ってしまった。 今年は、北斎に出会う回数が各段に多かった。少なくとも彼をメインテーマもしくはサブにキュレーションしている展覧会に、3回は行ったと思う。

もう師走も…

もう師走も、半分が過ぎようとしている。そして、今年もあと僅かだ。 早い、、時の速さに驚く。

レヴュー 上野美術館 「北斎とジャポニズム」展

上野の北斎展に行ってきました。 今年何回目かの北斎。 ジャポニズムというと、恥ずかしながら、日本の骨董品が絵に描かれたり浮世絵の和服美人がモチーフにされたり、、、くらいのイメージしかなく余り関心もなかったのだが。。

古典について

最近、古典を読んでいる。論語、大学・中庸は昔から読んでいるが、それに加えて史記列伝に手を出した。 古典を面白いと、この年になってようやく感じられるようになってきた。 古典を読んでいる、というより読めるようになったというべきか。 古典を読めるよ…

修理仏師の話

少し前だが、とある仏像展のギャラリートークで、件の仏像たちの修復した修理仏師の講演を聴く機会があった。下手な作品解説の何十倍も感動する内容だった。 そもそも修理仏師という概念がなかったが、読んで字の如く仏像(や寺社仏閣)の修理を専門に手がける…

鉄器 茶器の事など

お世話になった社中が、年一回の送別会をしたとのこと。 本州を縦断してまでは流石に行けないが、かといって何もせぬのも寂しいので、立ち寄り先にて一服してみる。... 外で飲むと、大概がだいぶ薄い。

備忘 NHKスぺシャル「12日間の深層」

11日どころか12日も終わりそうなのであるが。いい特集だった。 福島第一原発の中でも、特に事態が深刻であったことが昨今判明した1号機を巡る対応の分析。

レヴュー アレシンスキー展 @国立国際美術館

●アレシンスキー展 下に書いたクラーナハ展と一緒にやってる、アレシンスキーという人の現代アートも良かった。 モダンを見て、初めて作品、作者を近く感じ、「ああこういうものが描きたいんだな」と我が事のように感じることが出来た。 ここで少し、モダン…

備忘 クラーナハ展 @国立国際美術館

国立国際美術館 クラーナハ展 この名前を知っている人は、少ないであろう。私も今回初めて観、知った。 教科書に出てくるルターの肖像を描いた人、と言われればピンとくる人がかなり増えるのでは。17世紀ドイツ北方ルネサンスの画家である。

備忘 グエルチーノ展 国立西洋美術館

アップするのをすっかり忘れてましたが、今週末までなんですね。国立西洋美術館 グエルチーノ展バロックはあまり観たことなくて知識もなかったのですが、素晴らしい作品たちでした。彼、グエルチーノは、イタリアはトスカーナ地方、チェントという都市で生涯…

備忘 プリヂストン美術館 Best of Best 展

最初にフライヤーを観た時は、すごい名前つけるなぁ、流石プリヂストン、と思いましたが。なんと、長期改修のためのフェアウェル展覧会なんですね。このブリジストン美術館、絵を観始めてから、永らくお世話になった美術館。素晴らしい銘品の数々。東京駅の…

備忘 根津美術館 燕子花と紅白梅展

こんばんは^^ GWも最終日となってしまいましたが、いかにお過ごしですか? 突然ですが、質問です。 「かきつばた」って花、見たことありますか? 「かきつばた」って漢字、書けますか? 私は恥ずかしながら、両方Noでした><

備忘 桶川市歴史民俗資料館

こんばんは今日は少し渋めのコンテンツで笑お買い物のついでに、隣町の桶川市歴史民俗資料館に行ってみました。なんと入館料無料。正しい民俗学の在り方ですさてさて、その内容は。結論から書くとなかなかの充実ぶりでした。こんな小振りな資料館なのに、ミ…

備忘 ホイッスラー展 横浜美術館

こんばんは、週末いかがお過ごしですか?だんだん、陽が長くなってきましたね〜嬉しい反面、冬もこうして過ぎていく、と一抹の淋しさもありますね。少し時間が経ってしまいましたが、先週、ホイッスラー展を観てきました。テレビやポスターでだいぶ刷り込ま…

備忘 天才陶工 仁阿弥道八 展 サントリー美術館

こんばんは、あっという間に、新しい週が始まりましたね〜週末は、天才陶工 仁阿弥道八展に行ってきました。東京ミッドタウン内の、サントリー美術館です。http://mobile.suntory.co.jp/sma/exhibit/2014_6/index.html建物全体の余りの綺麗さに、驚きました(…

備忘 フランソワ・ミレー展 三菱一号館美術館

丸ノ内の、三菱一号館美術館に行ってきました。ミレーとは、19世紀フランスで、当時芸術としては市民権を得ていなかった、農民や農村の風景を、絵画に積極的に取り上げた画家です。生まれ故郷を離れ、パリ近郊のバルビゾン村にて、生涯その風景を描き続けま…

備忘 福岡アジア美術館 葛飾北斎展 等

皆さん、明けましておめでとうございます🌄特に遠出はせず、ゆっくりと過ごした今年の正月ではありましたが、移動の合間に、早速初アートに行ってきました。福岡アジア美術館 「葛飾北斎展」好きではありますが、考えてみるとこれまで余り観る機会が無かった画…

備忘 根津美術館 紅葉

根津美術館、今秋、2回目。で、最後かな。雨上がりの週末、滑り込みで晩秋を見送りに行きました。先月、まだ薄ら色付いていた秋は、いつの間にか歩を早め、冬支度真っしぐら。良かった、間に合って。来週以降年末まで予定ぎっしりなので、天気にも恵まれた、…

美しい東京の秋 -根津美術館-

根津美術館に行ってきました。 東京で一番、落ち着く場所の一つです。