日々雑感

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レヴュー 上野美術館 「北斎とジャポニズム」展

上野の北斎展に行ってきました。

今年何回目かの北斎

ジャポニズムというと、恥ずかしながら、日本の骨董品が絵に描かれたり浮世絵の和服美人がモチーフにされたり、、、くらいのイメージしかなく余り関心もなかったのだが。。

 


知っていた以上遥かに深く、西洋画に深いインパクトをもたらしていたことが分かった。
まずもって何を描くか、何を愛でるか、という世界観や視点が、非常に斬新であったようだ。

果たして彼ら西洋の画家たちは、日本の絵をどう捉えたのか、も問題だが、それ以上に、何故にかくも強く影響を受けたのだろか。
全く親和的なものであればそもそも強いインパクトを受けるはずもなく、どこかに異質なものがあったに違いない。
一方、全く異質なものであったならば、それと交渉する事も能わぬはずなので、何らかの通じ合う、或いは共鳴し合うものがあったのであろう。
思うにこれは、現代の東西の交渉を考える上でも重要な問題ではなかろうか。

実は世界遺産登録後、初上野。
そんな事は気にならないくらい、今まで通りで在って欲しいものである。
それにしても今年は北斎が多い。多謝。

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