日々雑感

アート情報を中心に、発信しています。その他、旅のレポートやブックレビューなど。

2018-01-01から1年間の記事一覧

江戸の戯画展、北斎漫画など。

【江戸の戯画】 思いがけず素晴らしい企画展を観た。大阪市立美術館の「江戸の戯画」展、最終日に駆け込み。当初そんなに期待していなかったが、またもや無知を思い知らされた! 戯画とは、人や動物をユーモラスに描く技法で、18世紀の江戸で広まり、葛飾北…

阪急ギャラリー 春の院展など

懇意にしてくださっている方と、数年ぶりの再会。思いがけずアート談義に花が咲く。 帰り道、この界隈で好きなスペースの一つへ。タイミングよく、パワフルな企画展が開かれていた。閉店間際、かつ閉展間際。 強く目を惹く、個性的な作品ばかりだった。 隣の…

フェルメール 『小路』

図書館で調べ物をしていて、おもしろい絵に出会った。 この画家のことを調べていたわけではないのだが。 フェルメールの風景画といえば、デルフト眺望が有名であろうが、この小路は、立った二つの風景画のうちのもう一つ。 前者に比べると少し地味な作品なの…

東郷青児展 あべのハルカス美術館

これまであまり好きではなかった、東郷青児展を見た。 その日に、大阪市立美術館で日展を見たので、日展の帰りに二科展を見るという、やや皮肉交じりの遍歴になった。 行ってみて実に良かったと思った。 女性の観察を通じて彼の世界観と表現の旅を見ているよ…

ターナー 風景の詩

昔から大好きなターナー私の彼のイメージは、情緒的で、どこか日本的にも通じる精神性を持った風景画家、出会った。今回の展覧会では、その意を強めつつ、さらに幅広い彼の創作と、作品の精神性、そしてその変遷を見ることができた。